亜麻色のセーター・Alhambra 1

麦わら色、オートミール色、砂色…。
ただベージュと呼ぶのは何か違う、この味わいのある色を何と呼んだらいいかと考えているのですが、やっぱり亜麻色=フラックスが一番しっくりくるかなと思うのです。

初めて触ったとき、麻の間違えでは??と何度もラベルを見てしまったこの糸。オーガニックウール100%なのに、見た目といい手触りといい、まるで麻そのものだったのです。

可愛いラベルのこの糸は、今期から新登場のBC Garnの姉妹ブランド、Hey Mama Wolfの「YLVA」と言います。
YLVAはドイツの小さな牧場産のオーガニックウールだけを集めて、植物染料で染めた糸です。
草木染め、というところがとても画期的で魅力的。


これまでのBC Garnのオーガニックウールは、どれもとても柔らかく、優しい肌触りのウールだったので、きっとこの糸もふわふわに違いない、と思い手に取ったらまさかの麻糸の手触り。見事なくらいにカサカサ系で素朴な糸です。

ですが、編んでいる内に糸が揉まれてほぐれ、手に馴染んできました。今ではとても愛着が湧いています。糸には油分が残っていて、編むと手がしっとり、羊の脂のいい香りに包まれます。

模様がくっきりと立体的に浮かぶので、凹凸感のあるものを編みたいと思っていました。この素朴な糸に似合いそうなシンプルで立体感のあるデザインはないかな…とRavelryを見ていたところ、Isabell KraemerさんのAlhambraを見つけました。

↑シンプルで立体感のある模様編みは、覚えやすくて手がすいすい進みます。ふわふわ波打つ海のよう。

カサカサ系の糸なのでチクチク感が心配になる所ですが、編みながら試着してみると、意外に気になりません。最近、モヘアやベビーアルパカで編んだふわふわと柔らかいセーターにすっかり慣れていたので、この、昔懐かしいようなザ・ウールの触感がなんだか新鮮です。

↑ここまででほぼ2かせ、200g。袖が100gで足りたら、合計300gです。

水通し後には今よりふんわりするはずなので、編み上がってからまた着心地をご報告いたしますね。

全11色の入荷です。ウェブショップには12月中旬に掲載の予定です。お楽しみに!